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一枚の絵は生命の故郷

2025/7/2

生活にゆとりができた時、人はなぜ芸術を手元に置きたくなるのか──。

ひと昔前迄は、生活レベルアップの為に働く事に力を注いだ結果、生活を楽しむゆとりのある暮らしは望めませんでした。
音楽は聴きに行くもの、絵画は見に行くものであった時代です。戦後50年にもなろうとしている最近では私たちの家庭に家電製品から高級家具、インテリアまで揃うようになりました。そうするとどうも壁面が寂しく感じるようになり、何か飾り付けたい方が増えてきたのもうなずけます。
特に有名な画家の作品でも購入できるようになった版画の普及で、フランスを中心にヨーロッパ、アメリカそして日本人のあらゆる作品が手に取ってみられる時代になってきたのです。
芸術が日常生活の場にあることは何と素晴らしいことでしょうか。イタリアなどでは生活そのものが芸術的でさえあることに思いをはせる時、日本もやっとそのレベルに近づいてき、いよいよフローからストックの時代を迎えたといえます。
海外旅行者も年間一千万人を超える昨今では多くの日本人がゆとりのある生活を目指すような見聞を広めてきたとも言えましょう。

不思議なもので自分の気に入った絵画を初めて購入し、リビング等にかけて見る時、心に豊かさを感じることが出来ます。
また、絵が生活空間の一部として取り込まれた時、もう一枚あそこに飾りたいという気持ちがわいてくることは不思議なものです。
インテリアの三要素に床、壁、天井とありますが、これからは壁と天井の工夫が必要な時期を迎えたとも言えると思います。